2011年6月27日月曜日

emacs 23 (その4)

次は特殊な文字を無効化します。Unicode には Combining Character といって複数の文字を合わせて合字を作る機能があります。ドイツ語とかで A と ¨(うむらうと)を合わせて Ä (A Umlaut) を作成するとか、もっと複雑なアラビア系の文字やインド系の文字で使用されます。

JIS X 0213 にはこの unicode の合字に対応するダイアクリティカルマーク等が含まれていますが、日本語を扱う時には(ほとんど)不要な機能ですので OFF にしてしまいましょう。以下の設定で全バッファで合字の機能を OFF にできます。
(global-auto-composition-mode 0)
実は他にも特殊な機能を持った2文字があります。
  • JIS第3水準 09区02点 U+00A0 NO BREAK SPACE
  • JIS第3水準 09区09点 U+00AD SOFT HYPHEN
欧文(ISO 8859 や Unicode)ではそれぞれ、「改行禁止の空白」、「行末に来た時だけ可視化されるハイフン」という意味になりますす。Emacs ではこの2文字を特殊な扱いをします。

端末上で使用した場合には半角/全角の問題などで表示が崩れる原因になることもあるので、これらも単なる全角の文字として扱うことにします。
(setq nobreak-char-display nil)
この設定を見つけるのには苦労しました。OFF にする機能はあると思ったのですが、その変数名がわからなくて、思わず c の source から探してしまいました。

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