2011年6月16日木曜日

ユニコードの文字幅問題(4) 将棋駒

やっぱり文章を書くの苦手だな。言いたことをうまくまとめることができない。

ユニコードの文字幅問題にはその他にも JIS X 0213 (第三水準、第四水準)との互換性の問題があります。JIS第三水準として多数の記号類やラテン文字が追加されたのですが、ユニコードの文字幅表はあくまでも過去との互換のためのものなので、2000年に発行された JIS X 0213 の文字については全く考慮されていません。

このため色々と悲しいことが発生します。例えば「将棋駒(☖☗)」の記号は本来(全角の)漢数字や数字とともに使用して「☗4七銀」のように棋譜を示すのに使うはずの記号ですが端末上ではこの文字は半角扱いになってしまいます。

他にもトランプのマークがスペード(♤♠)、ハート(♡♥)、クラブ(♧♣)は全角なのに、ダイヤモンド(♢♦)だけは半角だとか、ローマ数字の i から x は全角なのに xi と xii だけ半角になったり、全角罫線と同時に使用することが前提の歯科記号が半角だったり色々と変てこなな状況になります。アルファベットまわりは半角と全角が入り混ってどうしようもない感じに。

結局各国の文字とそのユニコードへのマッピング表の違いによる問題なので完璧な解決方法はなさそうです。とりあえず JIS X 0213 まわりの文字幅問題を「将棋駒」の文字幅問題と呼んでます。

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